2009年09月16日

[ネパール] スマイリング

        


            




11月9日~11月11日まで、この国はお祭り。
にぎやかな、そしてまたちょっとハラハラするこのお祭りは運よくも到着した次の日から始まった。

街中も少し離れた郊外も、夜になると派手な電飾が点灯する。それはレストランやホテルだけでなく、個人の家でも行われる。
そして、ほとんどの道沿いにある商店や家々の前は黄色い花や色のついた粉、ろうそくを使って不思議な模様が描いている。それは所によっては、店の中まで続いている。

「バンっ!!!」

という音が耳を突く。それと同時に背中に軽い衝撃を感じた。
今のは火薬強すぎでしょ!?
町のいたる所で爆竹を鳴らす音や花火が繰り広げられている。ついには、誰があげているのか打ち上げ花火もその辺で上がっている。

「たーまーやーー」

なんて言うような余裕はまずない。
爆竹にも耳をつんざくような音がするものもあれば、これぐらいなら平気だなぁと思えるものがある。そして、脅威なのは通行人を驚かせるために足元に投げてくる輩がいる。中には2階から火をつけて投げる野郎も。
とても、気を抜いて道を歩ける状況ではない。

しかし、火をつける本人たちも、結構おっかなビックリやっているので憎めない。
主には子ども(小学生~高校生)がやっているのだけど、時々大人も子どもに混じって「コドモ」をやっているのを見かけた。

帰り道、露天で売っているハンバーガーを買おうと待っていると、隣にいた男の子が言う。

「ハッピーディパワリー!」

ディパワリの意味を聞くと、彼は真剣な顔つきになりそれに対する答え方・説明の仕方を考え出した。
数十秒後、

「ネパール スマイリング!」

と答えた。
とにもかくにも、楽しい日なんだってことはとても伝わった。
そして、その楽しい音や掛け声、音楽は深夜になっても止まらなかった。


※写真
①素敵な衣装と歌で、お菓子をもらいに行く子ども達。ハロウィンみたいだ。
②多くの店先や家先にこのような装飾がされている。手が込んでいてとても美しい。  


Posted by hiyo at 01:43Comments(0)ネパール

2009年09月13日

[チベット自治区] きっと

         



ガイドブックに載っていない名前の分からない村。

その近くの名前の分からない山の上。

世界最高峰のエベレストと対峙した。

感想は


風が冷たくてすごく寒かった。

だから、忘れられない。    


Posted by hiyo at 00:45Comments(0)チベット自治区

2009年09月08日

[チベット自治区] もう一つの

          

          


バスはラサへと続いてゆく。
道が崖っぷちだということの他に、この道はもう一つドキドキさせるものがある。

それは6~7箇所に及ぶ検問。
バスが公安の前を通ると、警察官が「問題はないか?外国人はいないか?」とバスのドライバーに質問する。

そう、実はこの道は『外国人非開放地区』。
もし見つかれば強制退去の上に罰金をくらう。
しかし、その道から見る景色はとてもキレイな上にラサへと向かう一番安い方法であった。

検問の多くはドライバーが「大丈夫だよ」とウソをついてくれ通過することができた。

しかし、何度か警官がバスの中に入ってきた。

検問に着くとボクは決まって顔を半分隠して寝たふりをする。
通り過ぎるのを目をつぶって待っていると、外の声が中に入ってくる!
ボクの体はこわばる。
なんと運が悪いことに、ボクのシートは一番前な上に、入り口の反対側。つまり、外から入ってきたら一番最初に視界に入る。
声が真横で聞こえ、乗客に声をかける。
布団の中の手は汗をにぎった。
いくら中国人らしく変装していても、声をかけられたら終わりだ。
なので、もし声をかけられたらどう対応するかを頭に巡らす。

「ブルルル・・・」

しばらくすると、バスのエンジン音が再び聞こえ、動き出すのを感じた。
無事通過。緊張が解ける。
恐る恐る窓の外をのぞくと、警官が外で話しているのが見えた。

最後の検問を通過してから分かったのだけど、バスの中にはボクを含め日本人3人と韓国人のカップルが潜んでいた。
彼らはおよそ2時間監禁されたり、隠れている布団をはがされたりしたようだった。

それでもなんとかボクらはラサに到着した。 
 

                  


Posted by hiyo at 23:44Comments(0)チベット自治区

2009年09月08日

[チベット自治区] 秘境アホ体験

            


中国の秘境シャングリラから神秘の土地ラサへの道。
バスは山と山の間を縫って、または山を越えてゆく。

「ガタガタガタ」「ガッコン、ダッコン」

道が舗装されていないためひどく揺れる。夜の間、あまりの揺れで手すりを越え、ベットから体が落ちそうになることも。

上を見ると切り立った壁。下を見ると崖。
バスがもし道を踏み外したら転落ではなく、300-400M下に墜落になる。
そんな道幅3-4Mの道をゆく。

対向車がくると緊張がはしる。
何とかすれ違える場所を探して、バスは不思議にも通り過ぎていく。
しかし、その間窓の外を見ると、

       



「地面がない!!?」



腕を外に出すと、完全に宙を舞う。メガネを押さえて下を見ると、小川がせらせらと流れている。
もし、バスが落ちそうになったら、どうやって生き延びようか本気で考えてしまう。一瞬で窓を蹴破って、外に飛び出るとか。無理だけど。

そんな悪路だからこそ景色はすばらしい。
手付かずの自然が窓の外を流れていく。三日間のバス移動でも、何度もそれに見とれてしまう。窓を開けると冷たい空気と強い光が入ってきて、バスの中にいても、その場に自分がいるんだと実感する。他の人に迷惑がかからないよう、窓はこまめに開け閉めして、ひそかにそれを堪能した。

深夜、バスが止まった。
道が落石によって塞がれて、数人の男たちで岩を撤去する。そんな道のりだった。

 

   


Posted by hiyo at 00:15Comments(0)チベット自治区

2009年09月05日

[中国(雲南省) 君が好きだ ] 

    



今日泊まったユースホステルにバスケットコートがある。ボールが転がっているのでシュートを打ってみる。

「君が好きだーとー叫びーたーい♪」

サクッという音が気持ちよく、上着を脱ぐ。
「ゼェー!ゼェー!」
十分も体を動かすと息が切れてしまう。旅の間、運動不足なのもあるけど、ここは標高3280M。ふくれっ面のポテトチップスや酸素ボンベが店先で並べられている。

しばらくすると、宿で働く青年たちがやって来て
「ねぇ、2ON2やろうよ」
「おう!やるさ!」

中国風のジャンケンでチームを決める。掌の裏か表どちらかを自分が出すか決めて、かけ声と共に一斉に出すいたってシンプルな方法。

「ゼェーゼェー」
「ハァハァハァ」
「フゥ」

30分もやっていると体が慣れてきた。人間の体ってやっぱりすごい。
みんなが真剣にやるので、ボクもコート(ハーフだけど)を走りまくる。相手が決めたら、こっちも絶対決める。
なんてことをやっているとナチュラルハイになってくる。言葉はわからないけど、楽しい。

「サクッ」
「ビューティフル!パチパチパチ」

ボクがシュートを決めると拍手喝采。高校ではスタメンではありませんでしたが、ここではスター☆わはは。中高とバスケ部やっててよかったなぁ。23歳の体でもまだちょっといけるらしい。

今、中国ではバスケが流行っている様子。
これは中国政府の目指せヤオミン作戦でしょうか。

明日は筋肉痛だな   


Posted by hiyo at 17:37Comments(0)中国