2009年09月05日
[中国(雲南省) 君が好きだ ]

今日泊まったユースホステルにバスケットコートがある。ボールが転がっているのでシュートを打ってみる。
「君が好きだーとー叫びーたーい♪」
サクッという音が気持ちよく、上着を脱ぐ。
「ゼェー!ゼェー!」
十分も体を動かすと息が切れてしまう。旅の間、運動不足なのもあるけど、ここは標高3280M。ふくれっ面のポテトチップスや酸素ボンベが店先で並べられている。
しばらくすると、宿で働く青年たちがやって来て
「ねぇ、2ON2やろうよ」
「おう!やるさ!」
中国風のジャンケンでチームを決める。掌の裏か表どちらかを自分が出すか決めて、かけ声と共に一斉に出すいたってシンプルな方法。
「ゼェーゼェー」
「ハァハァハァ」
「フゥ」
30分もやっていると体が慣れてきた。人間の体ってやっぱりすごい。
みんなが真剣にやるので、ボクもコート(ハーフだけど)を走りまくる。相手が決めたら、こっちも絶対決める。
なんてことをやっているとナチュラルハイになってくる。言葉はわからないけど、楽しい。
「サクッ」
「ビューティフル!パチパチパチ」
ボクがシュートを決めると拍手喝采。高校ではスタメンではありませんでしたが、ここではスター☆わはは。中高とバスケ部やっててよかったなぁ。23歳の体でもまだちょっといけるらしい。
今、中国ではバスケが流行っている様子。
これは中国政府の目指せヤオミン作戦でしょうか。
明日は筋肉痛だな
2009年03月17日
[中国] シルエット

イスラエル人のイフタ。
中国人のリー。
イングランド人のカップル。
日本人のhiyo。
同じ部屋に居合わせた5人は、一緒に桂林の川を上ることを決めた。
起床4時半。まだ暗い部屋でそれぞれがムクっと起き上がるシルエットが浮かぶ。
他の宿泊者を起こさないように、できるだけ静かに身支度を整え他のメンバーを待つ。
すると、突然パっと部屋の明かりがついた。
と、同時にけだるそうな女の子の文句が飛んできた。
「ちょっとー!まだ夜なんだから電気つけないでよ!」
そして、そう言うとすぐに顔を隠すようにベッドにもぐった。
カップルの男の方、ジェフが電気をつけてしまったようだった。
イフタとボクは顔を見合わせると先に宿の外に出ることにした。
船の先頭で裸足の足を水につけると、思いのほか水しぶきが飛んで顔とTシャツが濡れまくる。
穏やかに進んでいるようで実は結構スピードが出ているみたいだ。いくら夏とはいえ体が濡れると少し冷えるので足を引っ込めた。
徐々に明るくなってきた。岩山の向こう側ではもう陽が昇っている。
朝もやの中から歯の形のような山が薄っすらと見えてきた。
初めは天気の悪さを心配していたけど、この神秘的な絶妙さは晴れていたら見えなかったよな!
って英語で仲間に言いたいとこだったけど、すぐに出てこない。
とりあえず、Amazing!!知ってはいた言葉だけど、自分の感情を表すために使ったのは初めて。

川沿いにある一軒の店もない村に宿泊を決めた5人は、荷物を置くと早速周辺の散策に出かけた。

ガサガサガサ
木が揺れる。
まさか!映画じゃあるまいし、現代にこんなでかい生き物がどうやって姿を隠していたんだ・・・・
茂みからゆっくりと顔を覗かせたのは最強の肉食恐竜Tレックス!
先頭を歩いていたジェフが振り返り、走り出すと同時に叫ぶ。
逃げろ!!
・・・勝手想像おしまい。
一番後ろを歩いて景色とメンバーを視界の中に入れると、それが映画の場面なんかと重なったりして。
中国人のリー。
イングランド人のカップル。
日本人のhiyo。
同じ部屋に居合わせた5人は、一緒に桂林の川を上ることを決めた。
起床4時半。まだ暗い部屋でそれぞれがムクっと起き上がるシルエットが浮かぶ。
他の宿泊者を起こさないように、できるだけ静かに身支度を整え他のメンバーを待つ。
すると、突然パっと部屋の明かりがついた。
と、同時にけだるそうな女の子の文句が飛んできた。
「ちょっとー!まだ夜なんだから電気つけないでよ!」
そして、そう言うとすぐに顔を隠すようにベッドにもぐった。
カップルの男の方、ジェフが電気をつけてしまったようだった。
イフタとボクは顔を見合わせると先に宿の外に出ることにした。
船の先頭で裸足の足を水につけると、思いのほか水しぶきが飛んで顔とTシャツが濡れまくる。
穏やかに進んでいるようで実は結構スピードが出ているみたいだ。いくら夏とはいえ体が濡れると少し冷えるので足を引っ込めた。
徐々に明るくなってきた。岩山の向こう側ではもう陽が昇っている。
朝もやの中から歯の形のような山が薄っすらと見えてきた。
初めは天気の悪さを心配していたけど、この神秘的な絶妙さは晴れていたら見えなかったよな!
って英語で仲間に言いたいとこだったけど、すぐに出てこない。
とりあえず、Amazing!!知ってはいた言葉だけど、自分の感情を表すために使ったのは初めて。
川沿いにある一軒の店もない村に宿泊を決めた5人は、荷物を置くと早速周辺の散策に出かけた。
ガサガサガサ
木が揺れる。
まさか!映画じゃあるまいし、現代にこんなでかい生き物がどうやって姿を隠していたんだ・・・・
茂みからゆっくりと顔を覗かせたのは最強の肉食恐竜Tレックス!
先頭を歩いていたジェフが振り返り、走り出すと同時に叫ぶ。
逃げろ!!
・・・勝手想像おしまい。
一番後ろを歩いて景色とメンバーを視界の中に入れると、それが映画の場面なんかと重なったりして。
2009年03月08日
[中国] 電車のミイラ

身柄を拘束された!
気分になった寝台列車のHARD BED中段。
大きいバックパックは下に置いておくと邪魔になるうえに、防犯のこともありベッドに載せるしかない。残った隙間に細身の体を滑り込ませると、棺おけに入れられたミイラのごとく身動きがとれなくなる。ミイラとの違いは包帯グルグル巻きか、そうじゃないかだろう。
ん~~、狭っっ!
こんなとこで寝れんのかなーと、左を向いたり右を向いたりできずに上ばかり見る。ドラさんのスモールライトがあればこんな時便利なのになぁ、あ、だったらどこでもドアがあればもっといいわけで・・・とか考えていたら
寝た。
重いバッグを背負って歩くと思いのほか疲れてしまうようだ。体は正直。
目が覚めるとまだ夜が明ける前だった。
そりゃそうだ。寝たのはおそらく夜8時くらいの時間である。
身動きのとれないことから今日が昨日の続きであることを思い出し、頭だけを動かしてまだ暗い車内を見ようとする。
窓の外でうっすら空が明るくなっていくのが見えた。その手前で中国の景色が次々と流れていく。見たことないはずの風景だけど、目に焼き付けなければと必死になるような思いにはならない。おそらく日本に似ているからだ。
車内放送が聞こえてくると、見ている景色は日本なのに、聞こえてくるのは中国という不思議な感覚を味わった。
体を起こしてみると、昨晩まで誰もいなかった反対側の下段ベッドに16歳ぐらいの女の子がいた。無防備に投げ出した足とTシャツの隙間から見えるお腹にドキリとしてしまった。いやいや、ボクはそんなの気にしませんよと装うけど、しっかり気にして得した気分です。
何の動物か分からないぬいぐるみを抱えている。
あ、きっとこの子も一人旅だ。
中国の別の場所でも一人旅行らしい若い女の子がバッグと一緒にぬいぐるみを抱えているの何度か見た。
もし日本ならこの歳でぬいぐるみを抱えて歩いていたら少し変に思われそうな所だけど、中国では様子が違うようだ。
「はじめてのおつかい」のような「はじめての一人旅」なのかもしれない。
遠い親戚の家にでも遊びに行くのかな?
HARD BEDに挟まって想像してみるのであった。
2009年02月26日
[中国] ちょっと違うよ

他の店は閉めてしまう時間であってもコンビニは閉まらない。
上海も同じだった。
街灯以外の光はほとんどない通りでも、ピッカリピカっと白い光がガラスから自己主張している。
店内に入ると少し狭い。
だけど、所々、日本のコンビニと似ている。
レジの横に肉まんらしきモノが売っている。同じだ。
そして、チマキらしきモノもその隣に置いてある。ちょっと違うね。
「これください」
「温めますか?」
2009年02月24日
[中国] はじまりはじまり

朝、6時前に目が覚めた。
同じ部屋の宿泊者たちを起こさぬよう、カメラを片手に外へ出る。
宿を出る時に従業員のおじさんに声をかけられたけども、中国語だったのでよく分からなかった。
街はまだ涼しくて薄暗い。足取りは軽く、地図に載っている「人民公園」まで歩いていくことにする。
15分も歩いたらそれらしき公園を発見。
思っていたほどは大きくなかったので、感想は「ふーん」である。
中を歩くと、ポツポツと太極拳らしきモノをやっている人たちがいた。
スッ。スーッ。スッ、スッ。
と体を格好よく機敏に動かすおっさんもいれば、ずーーと同じポーズで動かないおじいちゃんもいる。

ボクは早速中国というものを体で感じようと見よう見まねで体を動かしたり
しなかった。適当な所を見つけて適当に座ると公園の様子を適当に眺めた。
気持が落ち着いてくる。充実感と旅への期待がドヤドヤ膨らんできた。
都会の街ながらに朝のヒヤッとした空気は脳みそを引き締める。
チュン、チュン、チュン。
ほら、鳥だってこんな都会で朝を歌って・・・

閉じ込められてる!!!
公園の雰囲気を盛り上げていた鳥たちは捕らえられていた。そう、借金の肩代わりにサーカス団へ身を置く者のように。これまた適当だけど。
鳥カゴに入れて木に設置してあるといった様子だ。
それを見て残念な気持にはさほどならなかったけど、ここでも都会の人々はリフレッシュを求めているのかもねと思った。「自然を演出」って言えばカッコいいけど、「自然のこじつけ」って言ったらなんだかおもしろい。

時間が経つにつれて、園内にも人が増え始めた。さっきまでゆっくりだった体操の人も体が温まってきたのか動きが早くなったり、バドミントンをする親子がでてきたりした。
公園の外からも賑やかな音や喧騒が聞こえてくる。
一日が始まった感じがしたので宿に戻ることにした。
同じ部屋の宿泊者たちを起こさぬよう、カメラを片手に外へ出る。
宿を出る時に従業員のおじさんに声をかけられたけども、中国語だったのでよく分からなかった。
街はまだ涼しくて薄暗い。足取りは軽く、地図に載っている「人民公園」まで歩いていくことにする。
15分も歩いたらそれらしき公園を発見。
思っていたほどは大きくなかったので、感想は「ふーん」である。
中を歩くと、ポツポツと太極拳らしきモノをやっている人たちがいた。
スッ。スーッ。スッ、スッ。
と体を格好よく機敏に動かすおっさんもいれば、ずーーと同じポーズで動かないおじいちゃんもいる。
ボクは早速中国というものを体で感じようと見よう見まねで体を動かしたり
しなかった。適当な所を見つけて適当に座ると公園の様子を適当に眺めた。
気持が落ち着いてくる。充実感と旅への期待がドヤドヤ膨らんできた。
都会の街ながらに朝のヒヤッとした空気は脳みそを引き締める。
チュン、チュン、チュン。
ほら、鳥だってこんな都会で朝を歌って・・・
閉じ込められてる!!!
公園の雰囲気を盛り上げていた鳥たちは捕らえられていた。そう、借金の肩代わりにサーカス団へ身を置く者のように。これまた適当だけど。
鳥カゴに入れて木に設置してあるといった様子だ。
それを見て残念な気持にはさほどならなかったけど、ここでも都会の人々はリフレッシュを求めているのかもねと思った。「自然を演出」って言えばカッコいいけど、「自然のこじつけ」って言ったらなんだかおもしろい。
時間が経つにつれて、園内にも人が増え始めた。さっきまでゆっくりだった体操の人も体が温まってきたのか動きが早くなったり、バドミントンをする親子がでてきたりした。
公園の外からも賑やかな音や喧騒が聞こえてくる。
一日が始まった感じがしたので宿に戻ることにした。