2009年02月15日

出発前のジタバタ


不安があったのはやっぱりボクも同じだった。

長期の間、旅に出るということはそれなりのリスクを伴うからだと思う。(本来なら何をするにしても、何をしないにしても「リスク」はあると言えるけど。)旅はしてみたいしキレイな景色を見てみたいけど現実を考えると・・・と踏みとどまる人は多い。

そして、自分もまさにそれだった。

履歴書には書くことのない空白の時間が生まれるわけだし、帰国してからのことはどうなるのやら。同期の連中は企業やどこやらでガシガシ働いてキャリアアップしていくことを考えると、どうにも自分はそんなことをしていて大丈夫なのだろうかいな?と心配になる。ただでさえ、一人旅は一回しか行ったことがなかったし、アフリカやら中近東やらに対してのさほどの情報を持っていたわけじゃないので、必要以上に先のことを考えてビビリにビビリまくった。


けども、結果出発してしまった。
血と涙と鼻水を顔面から発射しながら!(次の記事で書きます)


出発時の覚悟はそれなりのものだったと思う。
何があってもおかしくないし、もしかしたら日本にもう帰ってこれないかもしれない・・・ってのを好き勝手に想像して、それを振り切ったのだから。強い電流なのにmmAの電流計にいきなりつないだ時の針ほど振り切った。そしてその反動で周りに方々にも多大な迷惑をかけてしまった・・・。冷静に考えてみると少々滑稽な自分に恥ずかしさを思えるくらい本気で悩んだ末に出した答えだった。


まだこのときは「どうしてそんなことしたいの?」という質問に対して、これだ!という答えを心の底から言えなかった。周囲を納得させるために理解を得るために、少々意味のありそうな理由をつくってその場を乗り切ってたんだなー。なんて今だから思う。そん時はそれを自覚できているほどの余裕なんて宇宙の彼方だ。それぐらい余裕がなくて、もう旅に出ないと先に進めなくなってた。
そんな昔の自分がちょっとかわいそーできっと良いヤツなので代弁しておく。「よく分からんけど、とにかく旅に出たい!」ってのがその時の気持だった。
したがって、思いついたようにフラっと放浪に出るカッコ良さみたいなのはどこかの誰かの話である。


そうやって、旅に出た。
余計なものをたくさん詰め込んだバッグと頭と一緒に。  


Posted by hiyo at 13:20Comments(1)出発前