2009年02月17日
汗と涙と血と握手の出発②

口から血が出ているのは、左端の唇が切れているから。
プックリと腫れてビリビリと痺れております。
そうです。さっきシビレクラゲにプスっと刺されました。
いやいや。
そうです。殴られたからです。
犯人は元バイト先のオーナー。
店に出発の挨拶をするために寄る。今思えばこれは失敗だった・・・。
皆さんご想像の通り「気合を入れてやるから、歯を食いしばれ!」と言われて、
ゴン!!
です。
≪あぁ、なんて良い人なんだろう。俺のためを思って。自分の拳だって相当痛いだろうに・・・≫
ってアホか!!んなこと思えるか!
めっっっちゃ顔痛いわ!!少しは加減しろよ!ってかビンタだろ普通!プロレスラーの猪木だってビンタでしょ!あー、めっさ痛!人前で話がスベッた時より、若気の痛手より痛いですわ!アホアホアホー。
さて、
今回の出発に関して、ボクの超ドタバタ準備を自ら進んで手を貸してくれたヤツがいた。それが前回登場したヒロだ。
送別会も彼が計画して、人を集めたのだった。
そして、それ以前になんと3ヵ月前から出発までの間、彼の実家に居候させてもらっていたのだ!
周囲からの厳しい意見や不明瞭な旅路などにボクの気が滅入っていると、家の前でキャッチボールに誘う。まるでドラマにでも出てきそうな好青年じゃないですか!何度球をとりに走らされたか分からんけど、きっとあれも思いやり。ってことにしておく。
電車に乗り、「後で」と手渡された小さいビニール袋を開けると、出てきたのは小さなアクセサリー。何年か前に、「お前に作ってやる」と約束していたカリブー(アラスカのトナカイ)の角でつくった首飾りだった。
それを見たら、もう泣くしかなかった。「ヒックヒック」しながら5駅ぐらいは泣いた。まさか旅にハンカチーフを持っていくはずもないので垂れ流し。ついでにティッシュもくれればよかったのに。
まったく憎い演出をしてくれたもんです。
駅のホームで仲間と写真を撮った。駆け込み乗車必至のギリギリな時間に。
なんとか笑っては見せたけど、どれがどんな風に写っているかは分からない。
帰ってからの楽しみ?ができた。
プックリと腫れてビリビリと痺れております。
そうです。さっきシビレクラゲにプスっと刺されました。
いやいや。
そうです。殴られたからです。
犯人は元バイト先のオーナー。
店に出発の挨拶をするために寄る。今思えばこれは失敗だった・・・。
皆さんご想像の通り「気合を入れてやるから、歯を食いしばれ!」と言われて、
ゴン!!
です。
≪あぁ、なんて良い人なんだろう。俺のためを思って。自分の拳だって相当痛いだろうに・・・≫
ってアホか!!んなこと思えるか!
めっっっちゃ顔痛いわ!!少しは加減しろよ!ってかビンタだろ普通!プロレスラーの猪木だってビンタでしょ!あー、めっさ痛!人前で話がスベッた時より、若気の痛手より痛いですわ!アホアホアホー。
さて、
今回の出発に関して、ボクの超ドタバタ準備を自ら進んで手を貸してくれたヤツがいた。それが前回登場したヒロだ。
送別会も彼が計画して、人を集めたのだった。
そして、それ以前になんと3ヵ月前から出発までの間、彼の実家に居候させてもらっていたのだ!
周囲からの厳しい意見や不明瞭な旅路などにボクの気が滅入っていると、家の前でキャッチボールに誘う。まるでドラマにでも出てきそうな好青年じゃないですか!何度球をとりに走らされたか分からんけど、きっとあれも思いやり。ってことにしておく。
電車に乗り、「後で」と手渡された小さいビニール袋を開けると、出てきたのは小さなアクセサリー。何年か前に、「お前に作ってやる」と約束していたカリブー(アラスカのトナカイ)の角でつくった首飾りだった。
それを見たら、もう泣くしかなかった。「ヒックヒック」しながら5駅ぐらいは泣いた。まさか旅にハンカチーフを持っていくはずもないので垂れ流し。ついでにティッシュもくれればよかったのに。
まったく憎い演出をしてくれたもんです。
駅のホームで仲間と写真を撮った。駆け込み乗車必至のギリギリな時間に。
なんとか笑っては見せたけど、どれがどんな風に写っているかは分からない。
帰ってからの楽しみ?ができた。
2009年02月16日
汗と涙と血と握手の出発①

情けなくも押し殺した表情からは涙と鼻水が、
大荷物を抱えて駅まで駆け込んだ体からは熱気と汗が、
切れた唇からは血が、
最終電車に乗り込んだ直後、ボクから流れていた。
まさかこんな状態で旅が始まるなんて思いもしなかった。
出発直前。
駅のホームまで、数人の友人たちが走って駆けつけた。文字通り「走って」駆けつけたおバカな連中である。
つい数時間前まで「出発祝い」として一緒に飲んでいたのだけど、時間が迫ってきたのでボクは仲間に礼と挨拶をして、タクシーを捕まえた。
すると、何を思い立ったか彼らはホームまで走って見送ることを決めたようだった。
7月の頭。初夏である。
駅のホームでは自分を含めた6人の男が汗をかき、息を切らしてひと気のないホームに集まった。
出発まではあと5分もない。
一人一人と再び別れと激励の挨拶を交わす。
しかし、最後にまわってきたヒロとは一言の言葉すら交わさなかった。
互いに顔を合わせず下を向いたまま。
別にお互いを嫌い合っているわけじゃない。おそらく、その反対の反対の反対だ。
何か言葉を発しようとすると、目頭が熱くなり、それ以上続けられなかった。代わりに、誰より固く握手をした。
≪あれで言わなきゃならない「ありがとう」の気持は伝わったか≫
と電車の席に着いてから思い返した。
つづく。
大荷物を抱えて駅まで駆け込んだ体からは熱気と汗が、
切れた唇からは血が、
最終電車に乗り込んだ直後、ボクから流れていた。
まさかこんな状態で旅が始まるなんて思いもしなかった。
出発直前。
駅のホームまで、数人の友人たちが走って駆けつけた。文字通り「走って」駆けつけたおバカな連中である。
つい数時間前まで「出発祝い」として一緒に飲んでいたのだけど、時間が迫ってきたのでボクは仲間に礼と挨拶をして、タクシーを捕まえた。
すると、何を思い立ったか彼らはホームまで走って見送ることを決めたようだった。
7月の頭。初夏である。
駅のホームでは自分を含めた6人の男が汗をかき、息を切らしてひと気のないホームに集まった。
出発まではあと5分もない。
一人一人と再び別れと激励の挨拶を交わす。
しかし、最後にまわってきたヒロとは一言の言葉すら交わさなかった。
互いに顔を合わせず下を向いたまま。
別にお互いを嫌い合っているわけじゃない。おそらく、その反対の反対の反対だ。
何か言葉を発しようとすると、目頭が熱くなり、それ以上続けられなかった。代わりに、誰より固く握手をした。
≪あれで言わなきゃならない「ありがとう」の気持は伝わったか≫
と電車の席に着いてから思い返した。
つづく。